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2017年11月

【イベント案内】太秦江戸酒場でおもてなしいたします

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11月といえば京都が一年中で最も賑わう季節。イベントも盛りだくさんです。
今年で4回目(多分)を数える「太秦江戸酒場」もそのひとつ。
ご存知太秦映画村を会場に、江戸の街を体験しながらお酒とイベントを楽しむ夜のイベントです。
映画村のセットの中でお酒やお料理を味わうだけでなく、本職の役者さんが通りで殺陣を繰り広げたり、花魁道中があったり…とさながら江戸時代に迷い込んだ気分。
今年は「維新前夜」をテーマに二夜開催されます。
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今回、お声掛けをいただきまして私もこのイベントに参加することになりました。
というのも、新卒で最初に勤めた会社が企画しているのです。(最初の会社ではPRやライターの仕事をしてました)
それで昔の上司が声を掛けてくださり、久々に古巣でのお仕事というわけです。
昔の仲間とこうして今でもお仕事ができるのは本当に嬉しいものですね(^^)

当日は、京の名店・木乃婦さんの特別弁当をお出しするプレミアム席にておもてなしをさせていただきます。
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なんといっても私が着物を着始めたきっかけは料亭のお運びだったので、これまた嬉しいお役目。
しかも!当日は映画村の江戸装束を着せていただけるそうでめちゃめちゃテンション上がってます!♡
プレミアム席はお一人16,000円とちょっとお高めですが、すでに完売している枠もあり大変人気。
事前申し込み制ですので気になる方はお早目にっ!
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こちらは前回の様子。こんな衣装になるのかな…?どきどき♡

お酒・お料理だけでなく、現代の京都で活躍するアーティストや伝統工芸の職人によるワークショップなどもあり
たっぷり江戸を満喫できること間違いありません。
出店者情報や各コンテンツについては公式HPまたはfacebookからチェックしてくださいね♪
そうそう、私が日頃から仲良くしていただいているみんな大好きごえん茶も出店されます!
お酒はあんまり…という方にも楽しんでいただけますのでご安心を🌸

なんと一日目は一般チケットも完売間近とのこと。このチャンスを逃してはもったいない!
熱気ある江戸の夜を一緒に楽しみましょうー!

(以下、コピペ)

「太秦江戸酒場 秋・維新前夜」
開催日程:2017/11/25(土)・11/26(日) 各18:00-21:00
会場:東映太秦映画村
入場料:
一般6,000円(入場料のみ/税込) ※各日650名限定・ご予約制
※飲食物は別途有料。当日会場にて専用金券「太秦小判」3000円(600円×5枚綴り)をお買い求めください。
プレミアム16,000円(入場料に豪華お弁当・お酒付き/税込) ※各日50名限定・ご予約制

▼入場チケット購入ページ
11/25(土)
一般入場券 https://passmarket.yahoo.co.jp/…/s…/detail/010iwwz5qqng.html
プレミアム入場券 https://passmarket.yahoo.co.jp/…/s…/detail/01mrczz5qt3q.html

11/26(日)
一般入場券 https://passmarket.yahoo.co.jp/…/s…/detail/010c6kz5qsju.html
プレミアム入場券 https://passmarket.yahoo.co.jp/…/s…/detail/01ds2rz5qu1e.html

「ペラペラ」って一体なに?

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日頃気になっていることのひとつ、「ペラペラ」という言葉について書いてみます。

ここ数年で京都にはレンタル着物のお店が爆発的に増えて、街なかにも着物で歩く若い観光グループがとても増えました。
集中エリアを観察してみたところ、徒歩10分距離の通りの片側だけで5軒はレンタル店があることが分かりびっくり。
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着物姿の人が目立つようになってキモノガールとしては嬉しいところですが、この流れを懸念する人は少なくありません。
着付けが綺麗でない、コーディネートがいまいち、体形に合ってない…など意見は様々ですが、一番多く聞くのは「ペラペラの着物」という言葉。
「あんなペラペラの着物着て歩かせて、恥ずかしい」というのが専らのご意見。

レンタル屋さんで貸し出している着物の多くが、ポリエステルの洗える着物に同じくポリの半幅帯。
汚れや傷のリスクのあるレンタル着物には最適な素材です。またクリーニング代を節約できるのでリーズナブルに貸し出しできるのも理由だと思います。
レンタル屋さんでポリ着物を提供すること自体に是非を唱えるつもりは、私はあまりありません。
私自身ポリ着物をよく着ますし、その便利さ・気軽さはよく分かっているからです。

今回考えたいのは、「ペラペラってどういうこと?」ということ。
普通、ペラペラというと薄くて風になびくイメージですよね。
ではポリエステルがそうかというと、特別そんなことはないと思います。絞りの着物やシボの大きい縮緬に比べたらもちろん薄く感じますが、生地の厚み自体は正絹とそれほど変わらないはず。
むしろ上質の絹の方がとろみがあって薄く感じることもあります。

厚みの問題でないのであれば一体「ペラペラ」とはどこからくるイメージなのか?
なんとなく不思議に思っていたことなんですが、最近就活生のリクルートスーツを指して「ペラペラのスーツ」と表現していた人がいて、似てるなーと思ったので改めて書いてみることにしました。


違いを探るため、正絹とポリの着物を写真で比較してみます。
まずは正絹の着物。分かりやすい下半身をアップにしています。
正絹

そしてこちらはポリの着物です。

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正絹と比べると、ポリの方は体のラインに沿っておらず、シルエットが直線的でかたく見えませんか?(私の着付けのせいもあるのですが…💦)
触れるともっとよくわかるのですが、正絹がしっとりとしてとろみのある感触なのに対してポリは肌触りもカサカサしています。
こういった質感の違いは一目瞭然ですが、それがなぜ「ペラペラ」という表現になるのか…それでもよく分かりません。

また染め方の違いもあり、ポリの着物はプリントで染めるため色に深みが出にくい場合が多いです。染まっているというよりも「色がのっている」と見えることも多いです。
敢えて補足しておきますが、プリント=質が劣る、ということではありません。着物のための高性能なインクジェットプリンターは存在します。

ここまで書いて「結局『ペラペラ』とはどういうことなのか?」ってことなんですが、
私の出した結論。「安っぽい」ってことなんですよね。恐らく。
安っぽい=ペラペラってよくよく考えるとちょっと面白いと思うんですけど、紙なんか薄ければ薄いほど上質なんだし。
ペラペラの着物とは安っぽい着物、スーツに対して言った方も同じ意図だったと思います。(スーツに詳しくないのでスーツの場合はほんとにペラペラなのかも。詳しい人教えて)

ポリ着物の格安レンタルに関しては個人的に思うところはありますが、今回の趣旨ではないので割愛。
後日機会があれば書きますね。

吉澤暁子先生の「着物を仕事にする」講座に参加しました

着付け師の吉澤暁子先生をご存知ですか?
大阪と東京に教室を持たれ、ご自身も百貨店でのイベント・講義やショーの着付けなどでご活躍の着付け師さんです。
吉澤先生
画像は公式サイトからお借りしました

ご主人が京都で洋食屋を経営されていて、そのオープニングパーティのときに初めてお会いしました。
丹後の柴田織物さんにお誘いいただいて何も知らず伺ったんですが、今思えば呉服業界の大御所たちが揃いも揃ってお祝いに駆けつけていて、
とてもご紹介なしには伺えませんでした。。。

とはいえお会いしたのはその一度だけで、facebookとインスタで一方的にご活躍を拝見していました。
大阪⇔東京を目まぐるしく行き来されていて、その合間にご主人のお店にも立ち寄られ…と非常にバイタリティある方だなぁいつも思ってました。
着物姿はコーディネートも着付けもすっきりと美しい印象で、黒髪ショートカットと目元の美しさが凛として強い女性、という雰囲気(講座中では「昔はオラオラ系だった」と仰ってました笑)。
和楽などの雑誌でお見掛けすることもあり、今大活躍の着付け師さんです。

今回の講座は着付けの技術を学ぶものではなく、「着物を仕事にする」とはどういうことか、何が必要か…という内容。
既存の着付け講師や小売りではない方法を考えている私にとってはずばり必要な内容では!と思いすぐさま申し込みました。
はこにわで知り合ったりえさんが主催をされていたこともあり、公開早々に申し込みができたのですが
あっという間に満席どころか立ち見が出そうということで会場を変更するほどの人気だったよう。
会場は全員女性、そのうち7割ほどが着物で来られていました。やはり着付け師や着付け講師の方が多かったようです。

かなりリアルなお話しも多く内容はここには書けないのですが、「着物の仕事」というよりもフリーランスで、特に女性がフリーで働くには、というのがメインの内容でした。
ひとつずつは知識として知っていたこともいくつかあったけれど、きちんとお話ししてくださったお陰で点でしかなかった情報がちゃんと線になってはっきり見えた気がします。
(さすが理論に基づいて教えるのを得意とされていらっしゃる先生だけある!)

第2部は着物アルチザンのプロヂュースなどを手掛けておられる石崎功さんとの対談。
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マーケティングディレクターでもあられる石崎さんの言葉は明確かつストレートで、
短い(と感じた、濃すぎて)時間の中でずばりと大切なことをお話ししてくださいました。

自分がどこを目指していて、今どのステージにいて何をできるのか。
ぶれてはいけないのは目指す道筋と持てる力、その魅せ方。
あたしは「魅せる」ことに偏りすぎな傾向があるからちゃんと足元固めてながら進まないとなぁ。

トータルで2時間半ほどの講座でしたが本当にあっという間で…もっと聞きたかったです。笑
突っ込んで聞いてみたいこともたくさんあった~。
とはいえ既に第2回が決まっているとのこと!
次回はDaliの高島衣代さんとの対談。楽しみ…!!

主催のりえさん、お疲れ様でした(^^)&お誘いありがとうございましたー!

【感謝!】着物BARが2周年を迎えました

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日替わり店長の店「魔法にかかったロバ」で毎月出店している「着物BAR」が、10月をもちましてめでたく2周年を迎えました!
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2015年10月21日に最初の出店をして以来、毎月1回、欠かさず出店してきました。通算24回。
一度も休むことなく、大きなトラブルや事故もなく続けてこられたことに自分でも驚いています。
これも皆様のお陰です。
長くなりますが可能な限り挙げさせてください。
最初にまほロバに連れていってくれた大切な友人・タオルマン。
二人三脚で常にいい店を目指し一緒に試行錯誤してきたまほロバ代表の山崎さん。
当日の運営・広報などのバックアップ・企画のアイディア出しなど真摯に応援してくれる事務局のみんな。
特に毎月サポートしてくれているあおいちゃんとバナーのイラストを描いてくれたなおやん、初期のころに広報を担当してくれたうみちゃん。
コラボや来店で協力・応援してくれた店長仲間の皆さん。
仕入れや準備、搬入出などの裏方を助けてくれているこーへいさん。
そして毎月来店くださるすべてのお客様方。
まだまだ数え上げたらきりがないのですが、本当に感謝でいっぱいです。
お陰様で初めてお会いする方に「着物BARの人ですか?」と聞かれるくらいに成長しました。

10月はそんな皆々様への感謝を込めて、感謝祭を開きました!
祭りじゃ!!ってことで、皆さんに楽しんでいただけるコンテンツを事務局とともに練りに練りましたよ。

メインは着物着こなしグランプリ決定戦!
当日着物で来店くださった方の中から、参加者投票・運営チーム投票で2名の「着物BAR的着こなしグランプリ」を選出します。
ただし、あくまで着物BAR的着こなし。つまり単に着物と帯が合っているとか柄がおしゃれということだけではなく、
オリジナリティ(その人らしさが表れているか)、意外性(洋装アイテムとの組み合わせなどのアレンジ)、機能性(動きやすさなど)…
というように、着物BARがずっと提唱してきた「日常に着物を気軽に楽しく取り入れる」を実践した着こなしということです。
エントリーしてくださったのは5名。なんとそのうち4名が男性です!
投票の結果、選ばれたのはこのお二人!

参加者投票グランプリ
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コンセプトは「ROCK!」

運営チームグランプリ
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着物選びの基準は「ちょっと派手、でも下品じゃないかっこよさ」

なんとお二人とも当日お求めくださった着物(1000円均一セールしてました)にその場で着替えてのエントリーでした。
しかも運営チームグランプリを獲得された彼は着物を着るのが初めてだそう!
さらにさらに、お二人とも女物を着こなしてくださったんです。こういう自由な発想とルールにとらわれない着こなし、最高です。
何が最高かって、お二人とも私がおすすめするまでもなくご自分で女物を選ばれたんですよね。
そういう着物に対する自由さと最初の一歩を踏み出す勇気が、特に運営チーム投票では評価されたように思います。
グランプリのお二人にはそれぞれの着物に合わせて私がお見立てする帯をプレゼントいたしました!
おめでとうございました✨

また着物でご来店の方のスナップを撮らせていただきました♪
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素敵な皆様の着姿を残せて嬉しい~(*´ω`*)
スナップは今後も継続していき、1年間のスナップ集を作成したいと思います!
ぜひ皆様着物でお越しくださいね🎶

そして。
2年間の感謝とともに、皆様の前で私の夢を語らせていただきました。
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私の夢は着物BARを始める前からずっと変わっていません。
それは
「着物を若者のワードローブに!」ということ。
現代においては、着物が再び日常着になるということはほぼ不可能です。
でも、洋服と同じ「おしゃれの選択肢」としてワードローブに加わるくらいなら、不可能ではないと思うんです。
ファッションとしてこんなに魅力的な着物が、おしゃれしたくて仕方ない世代の若者にとって遠い存在だなんてもったいない。
友達の結婚パーティや特別な日のデートに「ワンピースと着物、どっちを着よう?」と迷えるくらいには、着物をファッションとして浸透させたい。
でもそのために必要な、若者がファッションとしての着物を始められる入口がない。
ならば私がその入口になりたい。
着物BARもそんな思いから始まりました。
そして、かわいくてリーズナブルな古着の着物と、選び方や組み合わせ方という最初に知りたい情報を一緒に提供することでたくさんの方に着物の楽しみをお届けすることができたと自負しています。
3年目は、次のステップ。
手に入れた着物を着るためのきっかけ、着物で行ける店、そして着物ビギナーさんたちの情報交換の場となる店を目指します!
着物の可能性をさらに広げるべく、心機一転磨きをかけてまいりますので、
3年目も着物BARをどうぞよろしくお願いいたします!!!!
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当日はこんなコーディネートで皆様をお迎えしました。お祝いなので華やかに♪


さて11月は29日(水)に出店いたします。
着物2000円均一(おみたてワンドリンク+500円)に加えてお客様スナップ、まだまだ新たなコンテンツを考え中です。
これまでに来られたことがある方も、実はまだなんだよねという方も、ぜひお気軽にお越しください🎶

11月の着物BARの情報はこちらから!


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