前回は色合わせのコツをご紹介しました。
続いて今回は柄合わせ編です。



きものの柄はとても面白いです。
柄そのものに意味があるものが多く
柄合わせでコーディネートに意味を持たせられるのは
きもの特有の楽しみのひとつです。
新年のおめでたい鶴や梅のきものや
番で仲がいいことで知られる鴛鴦(おしどり)のきものを
結婚式で着たりするのをイメージしていただければ
よく分かると思います。







とはいえ、それはどちらかというと
特別な日のおしゃれ。
日常着であれば逐一意味を考える必要は特にありません。
実際、私も普段は幾何学模様が多く
単純に「パターン」としての柄合わせを楽しんでいます。
そんな中からいくつかご紹介しつつ
柄合わせのポイントを解説します。





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前回も登場したこちらのコーディネート、
着物も帯も円形の柄でした。
形が似たモチーフを重ねる場合は、
大きさが異なる柄を選ぶとごちゃごちゃしません。






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さてこちらは、1年中超ヘビロテしている
洋服生地のきもの。
サボテンやテントウムシが描かれた珍しい柄です。
手書き風の線で全体的に
「ゆるかわいい」雰囲気なので、
帯はパキッとした市松模様でコントラストをつけました。



柄同士を重ねるときは、このように
「大×小」「曲線×直線」のように変化をつけると
それぞれの柄が引き立ちます。






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ちょっと上級テクニックとして…
こちらは、レース風のステッチ柄の着物に
レースの帯を合わせたコーディネート。
フェイクに本物を重ねたような面白さがあります。

ちなみに色のお話になりますが、
このようにモノトーンのコーデでも
洋服と同じで素材に変化をつけると
のっぺりした印象を避けられます。
この日の帯締めは洋服用の細ベルトです。


まったく関係ありませんが、この日の私の髪型
ちょんまげにしか見えません…







さて柄合わせのポイントをまとめると、
①大きさの変化をつける
②曲線×直線 など線のタッチでコントラストをつける
③TPOに合わせて柄を選んでみる
となります。



柄の合わせ方もそうですが
選び方にもルールはありません。
自分らしい柄、季節感のある柄など
自由に取り入れて楽しんでください!





次回は「小物合わせ」について解説します。